Medical
facility

医療施設紹介



静岡済生会総合病院










Interview
Vol.001

院長 岡本 好史 先生



01 静岡済生会病院の医師の働き方で意識している事は何ですか?

院長になった当初から大きく2つの事を大切にしてきました。

一つは『患者さんが安心できる病院』、もう1つは、職員が働きやすい病院、つまり『楽しく働ける病院』というのを掲げてきました。

楽しく働くためには やはり、コミュニケーションが大事です。患者さんに対してもそうですが、職員同士、診療科や部署の垣根を無くして協力することを大事にしてほしいと、言い続けてきました。今では診療科同士のコミュニケーションは比較的良い方だと思います。当院は他の急性期病院よりも比較的医師が少ないので助け合わないといけません。

特に人数の少ない診療科の医師も休めるように他の診療科の医師が入院患者のサポートをする等、アライアンスが定着出来たらと考えています。



02 貴院の研修ではどのような特徴がありますか?

研修医が自主的に色々なことに取り組めるようにしています。特に救急外来ではセンター長が研修医に対して目標を立て、1年目の終わりに試験をしてクリアすると研修医の裁量権を増やせるようにしています。そのような取り組みもあってか、当院に来る研修医は意欲的に自分で動いて経験を積みたい方が多いと思います。

各診療科の指導医の先生方にも研修医が「お客さん」にならないような指導体制をお願いしています。研修が1年終了した時点で本人と面談し、希望によってフレキシブルに対応するという事にも取り組んでいます。意欲的に研修医が自分のできることを探して経験している姿を見ると頼もしく思いますし、見学に来る学生にそのような当院での研修の魅力を伝える事も大事だと思います。



03 2024年から働き方改革本格的始まりますが、自己研鑽と業務のバランスはどのように考えていますか?

そこは悩みのタネですね。医師の健康を管理するという意味でも「タスクシェア」「タスクシフト」「自己研鑽と分ける」ということを言い続けてきました。以前は若手の先生から「今勉強したいのに、なぜ帰れと言われるんだ」という意見もありましたが、必要性を説明し、理解をしてもらっています。

また、取り組みの一つとして、当直明けは退勤することにしていまして、特に小児科は上手く回っていると思いますが、科によっては主治医制の意識が強くいところもある。でもそれではもうダメだということを伝えています。近々当直体制を変える予定で、ワーキンググループを立ち上げて当直の組み方について検討したいと思っています。病院としても救急を受け入れて欲しいし、通常の診療や入院患者も受け入れて欲しいと思って色々な方針を打ち出すのですが現場の先生たちも反応が良く、頑張って対応してくれています。



04 静岡の南側を支える病院としての役割は大きいのではないでしょうか?

済生会は「社会福祉法人」なのでソーシャルインクルージョンを理念としています。法人としても街づくりに力を入れており、病院の中で患者さんを待っているのではなく、自分たちから地域に繋がっていくよう働きかけをするようにしています。

当院がある駿河区は医師少数スポットで特に海側は診療所の閉院が続いて医療過疎となっている状況です。かりつけ医がいないと地域の方も大変です。そういう意味でも地域を担っている病院としての役割は重要なので最近は院外での活動も盛んに行っています。



05 これからの若い先生にメッセージをお願いします。

急性期病院として、地域のニーズも高く、色々な事がフレキシブルに経験できます。

もちろん、働き方改革に沿ったホワイトな働き方を目指していますし、保育園や学童・病児等の育児支援施設が充実しているので子育て中の方も働きやすい病院です。

学びたいことや働き方等、なるべく希望に沿った形で寄り添えますので楽しく働いてほしいと思います。







Interview
Vol.002

担当医師 佐藤 恵 先生



01 ワークライフバランスの観点から、静岡済生会病院小児科では皆さんどの様に仕事されていますか?

現在、小児科は女性が多く、常勤が10人、非常勤は7人です。

その中でNICUと2次救急の当直が月7回ありますのでNICUの当直も合わせると一人当たり、月5~6回ほど当直している計算になります。

私自身は「当直免除」という条件で働かせてもらっていますが、他の先生方も一般病院には珍しく平日の当直明けはすぐに退勤でき、土日の場合は代休を取る様になっているため、お互いに休みを取り易い環境だと思います。また主治医制ではありますが、時間外に関しては当番の医師が担当することになっていますので毎日夕方に引き継ぎのカンファや外来で気になった患者さんの相談などをしています。お互いに任せられる信頼関係が出来ているからこそ、成り立っているのだと思います。

出産する女性医師は産休・育休を取得しますし、男性医師も育児休暇を2カ月取得して、しっかり育児に参加するなど、各々自分のプライベートを大事にしています。



02 病院内の女性医師同士のコミュニケーションは?

子育て中の情報交換や、私が小児科医なので出産後復帰した先生がお子さんの予防接種や乳児健診に来られた際にどんな様子か話を聞いたりしています。



03 静岡市の南側を支える病院として小児科の役割は何でしょうか?

静岡市は小児科がある総合病院は沢山あるのですが、小児科医の人数が少なく、医師が1~2人でやっている施設がほとんどです。静岡市では静岡県立こども病院が重症患者を診ることを基盤とし、小児科医の人数が多い済生会病院はそれ以外、全般を引き受けていることが多いです。NICUや発達障害だけでなく小児医療専門施設で仕事をしてきた先生もいるので専門的な重症症例に対応する事もあります。

療育センターがあるのは強みです。言語聴覚療法士や作業療法士の数も多く、肢体不自由や自閉症など色々なお子さんのリハビリや療育をしています。県内では数少ない施設ですので東部や志太・榛原地区など遠方から通院している方もいらっしゃいます。

私も発達障害を専門としてますので、そちらでも外来診療をしています。



04 先生が考える病院の魅力は何でしょうか?

当院は基本的に診療をお断りしません。生活保護の方の出産受け入れや外国人向けの無料の健康相談会を開催したりして、いろいろな立場の方に優しい病院だと思います。

そして専門外来が多く、信頼できる先生方がいます。

私個人としては育児支援が整っているのは良いですね。当院は一般の方も受け入れている「なでしこ保育園」があります。自分が復帰する時に市の保育園が入れなかったのでお世話になりました。どの先生も優しくて、今でも健康診断に行った時には声をかけてもらえます。保育園の他にも学童があるので通える距離にある方は助かると思います。



05 これからの先生の活動は?

今の上司が前に勤めていた病院のころから一緒に働いてきていて、色々サポートをして頂きました。今は診療に関して、自分より下の先生たちが頑張ってやってくれているので、私は委員会を担当したり、会議に出たり、といった業務で若い先生方のサポート役をしています。その後は専門を生かして療育センターの担当など考えたりしています。







Interview
Vol.003

事務部



01 静岡済生会総合病院の魅力を教えてください!

1. 多様な選択肢があります

当院は、急性期病院という形で経営をしていますが、支部施設を含めると色々な施設がありますので将来的なキャリアの選択肢はいくつもあります。静岡県内では1番最初に開設した救命救急センターや今年リニューアルオープンした周産期センターがあり、産婦人科・小児科も当院の売りです。他にも様々な専門外来があり指導の環境が整ってきたため、最近は当院を選択してくれる研修医が増えました。






2. 子育て支援制度が充実しています

まず、当院には保育園と学童と病児保育室があります。共同利用型なので職員はもちろんですが地域の方も利用できます。保育園は一般の保育園と遜色なく、同じくらいの規模で保育内容も充実していますので安心して預けられます。

育児休暇については男性職員の取得希望が増えてきました。医師の取得はまだありませんが、長いと1年、平均して2.3カ月の取得実績があります。家庭の事も視野に入れて制度を利用したいと希望する職員は病院に対する貢献度が高いように感じます。働きやすい環境を整備することで、貢献度の高い職員が来てくれると期待しています。



3. 患者様に優しい病院です

済生会は生活困窮者や外国の方も安心して医療が受けられる支援をしていますが、他にも当院にはHPS(ホスピタル・プレイ・スペシャリスト)が常駐しています。簡単に言うと、子どもたちが安心して治療や検査を受けられるよう遊びを通して正しく、分かりやすく伝えるお仕事です。診療の場面ごとに手作りの本や人形やグッズを用意して、心の準備ができるように配慮しています。

また併設されている療育センターは静岡市の委託を受けて幅広い支援を行っています。

療育をはじめリハビリや歯科診療もあり、市外から通われる方もいらっしゃいます。




4. 院内の癒しスポットを紹介

会議室からも見えますが、富士山がきれいに見えます。特に県外から来た方はいつでも富士山が見られる環境は癒しになると思います。

また、当院にはお茶室があります。コロナ禍で活動が出来ていませんが、今後こちらも環境を整えていきたいです。


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